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永久隊長の日報

永久隊長の本部への報告書

1月27日

7:55 出動。
地図を見ながら担当地区に向い調査を開始する。すぐに漏水個所を発見。口径500㎜より口径300㎜へのループ個所である。    
 近所の人が駆け寄ってきて、水漏れを止めて欲しいと頼まれた。    
 2建ての住宅で2階より漏水していた。すぐに止水栓を止める。歩いていると別の人がまた駆け寄って来る。   水圧は普段は5㎏/c㎡とのことだったが漏水個所の上流では0.5 ㎏/c㎡から0.6㎏/c㎡しかなく、下流では 0.2 ㎏/c㎡であった。漏水が大量である。現地では既に漏水を防止するために相当数のバルブが閉められている。ブロックのネックになる口径500㎜配水本管の修繕が最優先である。
 
18:20 全員が宿舎に到着。
食事の用意が出来ていた。食事をしながら、明日の予定を話し合う。小ブロックのネックになっている配水管口径500㎜と、その分岐管口径300㎜と口径150㎜が接近しているところを掘削して修理をすること。城戸係長と森本さんがガス会社、電気会社、
NTTとの連絡、さらに神戸市水道局との打合せを一応終えて、明日の断水個所を確認済。電気は立会するとのこと。
 
22 :00  消灯。
お湯で体を拭く者、歯磨き、洗面、トイレを使う者。トイレットペーパーを足しておかねばならぬ。使うばかりでは申し訳ない。    
 なお、バルブキーは口径が 52×52 と大きく、北九型の使用は不能である。水道局が第2便で届けるとのこと。さらに箱尺とテープ尺を頼む。    
 ユンボ0.1 とダンプ2tを現地で調達したい。明日、試みることにする。


1月28日

15:00  口径500㎜配水本管の修繕に取り掛かる。神戸水道局職員と合同で7カ所のバルブ操作をして水を止めて掘削にかかる。掘削し始めると口径150㎜、口径500㎜の2カ所が漏水をしていた。    
 道路全面を掘ることになった。掘り出す残土の量も大量である。前線基地に仮置きするため4tダンプでピストン運転する。口径150㎜、鋳鉄管の漏水個所の修理完了した。口径500㎜は断水時間に余裕が無かったので押し輪のボルトを取り替えて、増し締めで仮止水の処置を施し、本復旧は後日にすることにした。    
 口径150㎜の部分は埋め戻し、口径500㎜部分は前の材木店からコンパネ6枚をもらって、工務店で買った平垂木6本と組み合わせて上部をふさぎ、ユンボで交通止めしてコーンで囲って引き上げた。


1月30日

7:00
  朝のミーティングで川口さん、山県さん、山本さん、吉岡さんは「土木班」。安部さんは「残土処理班」。永久はバイクで軽トラをレンタルすることに決めた。     
 仮止水の口径500㎜の本修理を行う。午前 11 時に掘削は完了した。接続替えを始める。バイパス管口径100㎜を撤去して水を抜く。ユニックで管全体を吊りながら特押しをばらし、ヒッパラーで動かそうとするが外れない。ゴム輪をガスで焼き切って取り外し、口径500㎜のバルブを撤去した。山が来ないようにバタ角で切り、バリしながらの作業で神経を使う。
 
12:00  
 うまく外れてゴム輪を入れ替える。ゴム輪、特押しを仮止めし、安部水道が用意した昼食をとる。    
 震災で店が壊れて営業できない喫茶店のご主人から「中で食事をしてください」と言ってもらい、椅子に腰掛けて食事が出来た。マクドナルドのスープ付(無料で毎日配っているので立ち寄れば食べられる)である。    
 喫茶店には、お礼としてメーター先に共用栓を立ち上げて、近所の人たちにも便利が良いようにとサービスをする。
 
 
15:00  
 口径500㎜の接続工事が完了した。
 
18:00
 埋め戻しが完了。レミファルトは明日にする。帰りの混雑は激しく、なかなか宿舎にたどり着けない。
 
19:00
 2人を残して全員帰舎。安部水道班と城戸係長が「豚汁」を作っていた。

20:00
 川口さんと山県さんが帰舎。別に取っていた豚汁を温める。    


1月30日

安部漏水班はきょうも漏水個所を 10カ所見つけた。延べ 35 件。

1月31日

給水装置6件を修繕。
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