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第三章 施設復旧隊、立ち上がる

第三章 施設復旧隊、立上がる(1/4)

水道屋たちの心意気

 北九州市水道局から北九州管工事協同組合に、神戸の水道施設復旧への協力が必要になると非公式に伝えられたのは「応急給水隊」が派遣された翌日、 1 月 18 日であった。 「水道施設の復旧に派遣される指定工事店は、ボランティアとして参加していただくので、希望社を募って欲しい」 それを聞いた組合の内山脩専務は、厳しい環境と仕事の内容から、そんなことを組合員に要望するのは無理だ、行く会社はないだろう、とさえ思った。 だが、佐野正徳理事長に報告し、三役が対策を練った。河内治司副理事は「ともかく各支部長に連絡をして希望する社を募ってみよう。
ボランティアとして神戸で働け、それも無償で頑張れとは私は言えない。最低の日当だけは出すべきだ。そうなれば原資は私が工面する」とまで言い切った。 さらに、各支部長からの報告は意外なものであった。 河内冷機㈱、大一建設工業㈱、伊崎工務店、㈱大興設備工業,瀬登建設㈲、佐野建設産業㈱、㈱清和工業、永久工業㈱、㈱椛組、日鐵空調㈱、㈲旭工務店、西部管工㈱が、 24 日までにつぎつぎと参加を表明したのである。 そして、その他の門司支部を始めとする各支部長からは 27 日までに地区会議で参加を決めたいとの前向きの回答が寄せられた。参加表明をした指定工事店の中には「ボランティアとして社長自らが参加する」との返事さえもあった。 北九州の地で育ち、この地で仕事を続ける〝男気あふれる水道屋たちの素晴らしい反応であり、〝男たちの心意気であった。 
2024年7月
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